松本幸夫「裏」の話

何の役にも立たないことが良い

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アニソンを、それも50年以上前の曲でも、始めのフレーズが即座に出てきます。

著作権があるでしょうから、全文は書けませんが、これはメロディを聞かなくてもすぐにパッと歌えます。

言葉をハッキリとおぼえているのです。

 

「未来の国からやってきた 知恵と力と勇気の子」スーパージェッタ―。

「ゴースト ゴースト ゴーゴーゴースト」宇宙怪人ゴースト。

「白いマットのジャングルに」タイガーマスク。

 

これは当時歌っていたものの百分の一にもならないでしょう。
必要とする仕事以外には、学生が習う二次方程式ほどにも役立たないでしょう。

社会に出て役立つから学ぶのではないでしょう。

 

私が著述をしていくにあたって、考えますとアニソンで無意識化にインプットされていたアニソンの方が、学校教育で学んだことよりも、「何の役にも立たない度」は大きいでしょう。

まだ太陽がどちらから登るのかわからない頃、天才バカボンの歌詞で「西から登ったお日様が東に沈む 反対―」と言う歌詞から、東から登るんだなと知ったくらいでしょうか。

 

異常に記憶力がよかったので、アニソンの歌詞のみならず「じんむ・すいぜい・あんねい・いとく・・」などと歴代天皇の名をおぼえるとか、世界の国名と首都を覚えるなど、何を記憶するかに関わらず全部おぼえていました。

これは記憶力が役に立ったというだけで、文系の暗記モノはいつでも高得点でした。
なにしろ、歴史や社会科など教科書の全文を一字一句暗記してしまうのですから。

 

アニソンからかなりはずれてしまいましたが、ちなみに少年マガジンと少年サンデーは愛読書であり、そこで覚えた漢字もたくさんありました。

ですので何の役にも立たないとはいえないのですが、母などは漫画を読んでいますと、始めは「勉強しなさい!」と怒るのでしたが、アニソンを歌いながら漫画漬けの私を見ては、最後はため息ばかりでした。

 

このような決まりきった言い方は好ましくないのですが、本当にため息をついていたことが何回もあるので、雪のような白い肌とか東京ドーム何個分とかバケツをひっくり返したような雨ほどの嘘ではありません。

一般には当時はアニソンも漫画も、役に立たないものと一般には思われていました。

 

今は、基本、読む力、考える力、耐える力が低下している傾向にあり、活字を読むのは編集者と著者だけと言われるくらいですから、マンがしか読めないという表現もできるかもしれません。

ただ日本初の文化にまで格上げされていますから「何の役にも立たない」例にはならなくなっています。

 

スゴイ時代です。
というより半世紀すぎますとその当時は常識と思っていても変わってしまうことも多くあるでしょう。

アニソン漫画は別にしても、役に立つかどうかというのは、実は効率とかメリットばかりを求める人の考え方でしょう。

 

私は、むしろ逆説的に役に立たないと思われることを積極的にしてみることをおススメします。

その基準は、興味を持てる好きなことをするというだけです。
それが許容されている良い時代に生きていることは、実は考えられないくらいに恵まれていることです。



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