松本幸夫「裏」の話

研修あとのアンケートに意味があるか?

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研修を年に100回ほどのペースで行っていた時期があります。
今回は、終了後の受講者に記入してもらうアンケートの話です。

人数は平均して30名弱です。

 

私は一割の法則と名付けていました。
何が一割かわかりますか?

仮に研修を5段階評価で見ますと、九割の受講者が5、つまりは高い評価でも、どういうわけか一割くらいは2というような低い評価だったりします。

 

練習を積み、指導の仕方や質問の受け答え、アイスブレークまで、やった完璧!と思い27人がとてもよかったといっても、普通とかよくない、と3人は平均して書くのです。

なぜでしょうか?

 

まず、受講者がアマチュアということがあります。
講師としては、アンケート結果をよくするコツを、経験上知っていますからそれを行います。

これは企業秘密ですが、そのうちこちらで公開しましょう。
ひとつあげますと、苦しいことはさせないことです。

これは、受講者の耐える力がなくなってきたのともかかわりますが。

 

仮に先方の担当者が「今日は厳しくやってください」などと言ってきても、真に受けて厳しくしますと、途端にアンケートの評価は下がります。

また、人間には価値観の差、基準の差がありますから、よかったという人もいれば、まあまあと感じる人もいますから、それで当たり前ということです。

タレントの好感度調査のようなもので、好きと同時に嫌いという人がいて当たり前ということです。

 

歌番組の審査員のように、プロが評価するのではありません。
素人がプロの講師を評価することそのものが、オーバーに言えばナンセンスなのです。

プロが1時間話すのを見てあれこれいうのは簡単です。
しかしでは同じ話をしてくださいと言われたら5分と話せないものです。

 

これは研修に限りません。
アマチユアの評論家が書くアンケートなのです。

もちろん、テキストやその他、意見を参考にして改善するには役立ちますが、研修そのものの進め方、内容については講師の責任であり、不可侵の部分だと思います。

 

1割ルールを知らない担当者は、ネガティブな意見が出ますと、あわててしまいます。
無視していいコメントにも右往左往します。

たとえば、進行上お昼休みを12時半にしたとします。

 

午後をずらすと眠くなりにくいし、後半が早く感じられます。
あるいは、大人数で同時に何クラスかが研修をしていますと、一度に昼食にでますと混雑します。といった理由があったとします。

ところが、受講者がたった一人、おなかがすいて困った。

 

昼は12時にしてほしいとアンケートに書きますと、担当者が真剣に悩んだりします。
先生、アンケートに12時にしてほしいという意見があったのですけれども、というわけです。

昼休みは一例ですが、いろんな人がいますから、ごく少数の常識で無視できる範囲なら意見のひとつと割り切ることです。

 

私は感情をかなりコントロールできますが、それでもほぼ怒りに支配されることもあります。
研修の時間のタイムスケジュールは私が作成します。

あるとき、進行上受講者が集中できていて、もう少し長く話した方が良いと判断して5,6分スケジュールよりも伸ばしました。

 

すると、担当者が壇上まで駆け寄ってきて、「先生スケジュールでは休憩の時間です」というのです。
誰が作成したと思っているんだ、進行上ここは話しておいた方がいいと判断したから話している。

研修効果が下がってもいいのか、馬鹿な真似をするな!
とは言いませんでしたが、アンケートに不安がるのと同じで、研修の目的を忘れています。

 

さてアンケートを行うなら、あくまでも参考程度に、また進行はプロの講師に任せましょう。といいたいのです。

また、プロの側からの所感があると、より公正な判断・評価ができることは加えておきます。
つまり、プロがアマチユアを評価するという本来の形になるからです。



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